シャンパーニュメゾン
独自の個性とスタイルを反映したキュヴェを作ります
シャンパーニュ醸造という匠の技
シャンパーニュというワインが、これほどの名声と威信を勝ち得たのはメゾンのおかげです。 各メゾンが、自社畑(ある場合)で収穫したブドウに加えて、ブドウ農家から買い付けたブドウやヴァン・クレール(ベースワイン)を使ってシャンパーニュワインを造ります。 厳選した畑から購入したブドウをブレンドすることで、各メゾンが求める、独特なスタイルを持ったシャンパーニュが生まれます。
クリュの選択からリザーブワインの貯蔵、独自のキュヴェの醸造まで、メゾンの古くからのノウハウは、こうしたメゾンのスタイルを受け継いでいくためにカーヴで大切に守られているのです。
現在、シャンパーニュメゾンはシャンパーニュ売上の3分の2以上 、輸出市場の90%を占めています。 その多くは大手メゾンですが、 誰でも知っているからといって大量生産とは限りません。 中には少量生産を貫くメゾンもあります。
世界中の人々に夢を与えるシャンパーニュワイン
シャンパーニュメゾンは、何世紀も前から、シャンパーニュの名を広めるために世界中を旅してきました。 由緒あるシャンパーニュメゾンを支えているのは、家族の歴史、伝統と継承です。
この素晴らしい物語を綴り続けているのが、シェフ・ド・カーヴ(醸造最高責任者)です。毎年、異なる収穫年のワインをブレンドして、メゾンのスタイルを反映した質の高いワインを生み出しています。
シャンパーニュの文化
シャンパーニュの名声を世界に広める原動力となった「メゾン」
17世紀末、シャンパーニュの評判は次第に高まり、貴族や富裕層に支持されるようになります。 シャンパーニュメゾンは、販売に向けた市場調査のため世界各地へ視察旅行に出かけ、自分たちのワインの名声を広めていきます。 シャンパーニュは、このようにして貴族をはじめ世界中の上流階級の間で知られるようになりました。 こうして、フランスの文化とエスプリ、祝祭、つまりはフランス流の生き方(アール・ド・ヴィーヴル)のシンボルとされています。
シャンパーニュの名声を世界に広める原動力となった「メゾン」
17世紀末、シャンパーニュの評判は次第に高まり、貴族や富裕層に支持されるようになります。 シャンパーニュメゾンは、販売に向けた市場調査のため世界各地へ視察旅行に出かけ、自分たちのワインの名声を広めていきます。 シャンパーニュは、このようにして貴族をはじめ世界中の上流階級の間で知られるようになりました。 こうして、フランスの文化とエスプリ、祝祭、つまりはフランス流の生き方(アール・ド・ヴィーヴル)のシンボルとされています。
現在、シャンパーニュメゾン組合は、有名ブランドのシャンパーニュ(少量生産の場合もある)を醸造する370のメゾンで組織されています。これらのメゾンでは、ブドウ農家からクリュを買い付けて醸造を行います。
シャンパーニュ地方の文化遺産保護への取り組み
シャンパーニュメゾンは、シャンパーニュの原産地統制名称とブドウ産地の保護に注力し、シャンパーニュ生産の営みを永続させ、改善するために日々活動しています。 特に、ブドウ栽培者と協力して環境基準を遵守したブドウ栽培や醸造技術の開発に取り組むなど、持続可能な成長の原動力となっています。
1882年、現在のシャンパーニュメゾン組合 (UMC)の前身である「シャンパーニュ地方ワイン商業組合(Syndicat du commerce des vins de Champagne)が設立されました。
UMCはさっそく、シャンパーニュ地方以外の地域のワイン生産者による「シャンパーニュ」の名称の濫用を防ぐことに尽力し、またシャンパーニュメゾンが団結してフィロキセラ病の被害に対抗し、困難な状況にあったブドウ栽培者を支援するための話し合いを可能にしました。
シャンパーニュ名称の保護と栽培技術・ワイン醸造技術の改良というこの二つの使命は、1941年以降、シャンパーニュ委員会の下で栽培者とシャンパーニュメゾンの共同の活動として引き継がれています。 シャンパーニュ委員会は、シャンパーニュ業界全体の利益のためにこの二つの組合が対等の立場で話し合い、価値を共有し、協力できる場を提供します。 時代に先駆けたフェアトレードのようなものです。