ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
山を越え谷を越えて、自然と文化をめぐる旅
シャンパーニュをめぐる観光ルート
当地方で最も美しい眺め
マルヌ川とその渓谷の史跡と美しい景色を楽しみながら、当地方の文化遺産をめぐる旅
東はエペルネーから西はシャトー=ティエリまで、ルートのあちこちで見下ろす渓谷の眺めはまさに絶景。 このルートは、当地方と歴史を象徴するいくつかの村を通ります。
シャンパーニュをめぐる観光ルートはさまざまな発見への誘い。 じっくりと時間をかけて探索する価値があります。 この発見の旅でご案内しているざまな活動や観光スポットに興味がおありの方は、ぜひ、数日間の滞在を計画して周辺の宿泊施設をご利用ください。 あまりお時間のない方も、最も興味のあるテーマだけをピックアップして一生忘れられないシャンパーニュ滞在を楽しんではいかがでしょう。
シャンパーニュ地方の歴史、そしてフランスの歴史を辿るルート!
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ(マルヌ渓谷)の観光ルートは、東のエペルネーから始まり、西のシャトー=ティエリを少し超えた所まで続きます。 ルートのあちこちで、上から渓谷を見下ろせ、素晴らしい景観を楽しめます。 豊かな文化遺産を目の当たりにできるチャンス。 途中、多くのブドウ栽培・ワイン生産者とシャンパーニュメゾンとの出会いが待っています。歴史 や製法について、喜んで語ってくれるはず。 当地方の代表的なブドウ品種、ムニエの個性が生きる芳醇なワインのテイスティングもお楽しみいただけるでしょう。!
エペルネー
まずはエペルネーからスタート。 シャンパーニュ地方の文化が息づくこの街にぜひ足を運んで、象徴的な場所を訪れてください。 その一つ、シャトー・ペリエには、シャンパーニュワイン地域考古学博物館があり、フランス考古学に関する大規模なコレクションとシャンパーニュの歴史が展示されています。
見学の後は、シャンパーニュの代表的なメゾンやブドウ栽培・ワイン生産関連機関を擁する美しい建物が立ち並ぶシャンパーニュ大通りを散策してみるのはいかがでしょう。 上空からの広大な眺めを楽しみたい方は、エペルネーの係留気球をぜひご利用ください!
シャンピヨン
エペルネーから数キロメートル離れたシャンピヨン村の外れに、洗練とエレガンスの代名詞のようなホテル、ロワイヤルシャンパーニュの建物があります。 ランチやディナー、アペリティフなど、旅の合間の休憩にぴったりの心地よく魅力的な場所。 美しい内装が施された空間で、思い出に残る体験をどうぞ。 陽気のいい夏にはテラス席がお勧め! そこから見渡す、夕暮れの光の中のブドウ畑とエペルネーの街は、息を呑むほどの美しさです。
オーヴィレ
もう少し先へ行くと、今度はシャンパーニュ発祥地の一つ、オーヴィレ村に着きます。 この村の聖サンデュルフ教会の中に、シャンパーニュ生産技術の確立に大きく貢献した有名なドン・ピエール・ペリニヨンの墓があります。
錬鉄製の看板が連なる路地を歩きながら、趣あるこの村の魅力をじっくりと味わってください。 村の周りには、ユネスコ世界遺産に登録された歴史ある丘陵が広がっています。 丘の上から、見渡す限り続くブドウ畑の眺めを楽しめます。
キュミエール
水辺の旅は、シャンパーニュ地方を違った角度から発見できる一つの方法です。 キュミエール村から、船の旅に出かけてみましょう。 マルヌ川沿いの運河を進みながら、のどかな散歩をお楽しみください。 船から見上げる丘陵や景色も、またひと味違った趣です。 運河沿いに連なる村々や城の眺めを通して、シャンパーニュ地方の豊かな伝統に浸ってみてください。 新しい発見があるはずです。
フルーリー=ラ=リヴィエール
次は、フルーリー=ラ=リヴィエールの村へ。 この村で、ラ・カーヴ・オ・コキヤージュ(La Cave aux Coquillages)を訪ねてみましょう。 ここでは、シャンパーニュ地方の下層土について興味深い発見ができます。 シャンパーニュ地方のテロワールの特異性は、何千年にわたる歴史と地質学的進化によって形作られています! ラ・カーヴ・オ・コキヤージュでは、例えば4千500万年前の貝殻の化石を見ることができます。かつてここに熱帯海があったことを裏付けるものです。
シャティヨン=シュル=マルヌ
ヴァレ・ド・ラ・マルヌに沿って探検を続けましょう。 歴史と魅力に満ちた村、シャティヨン=シュル=マルヌに到着です。 丘の上にそびえるローマ教皇ウルバヌス2世の彫像は、まるでブドウ畑を見守っているかのようです。 この像は、この村に生まれ、1088年に即位したウルバヌス2世を讃えて、1887年に建てられました。 すぐに目に留まります。! 像が立つ台のところから眺める、季節折々の、シャンパーニュ地方の素晴らしい景色。 すぐそばにある方位指示盤で、周辺の22の村の位置を確認できます。
シャトー=ティエリ
シャンパーニュの歴史、そしてフランスの歴史を象徴するもう一つの街を訪ねてみましょう: シャトー=ティエリ。 丘の上に立つのは、Côte 204(コート204)のアメリカ記念碑です。 第一次世界大戦中の1918年7月にこの丘陵地一帯で繰り広げられた激しい戦いで命を落とした兵士たちを追悼して建てられました。 ヴァレ・ド・ラ・マルヌと街を見下ろすかのようにそびえ、すぐに目に留まります。 壮大な景色を前に、歴史の重みに浸っていると、 自分という存在がとても小さく感じられます!
シャトー=ティエリのもう一つのハイライトは、1988年まで市立病院として機能していた、大病院至宝美術館(Musée du Trésor de l'Hôtel-Dieu)です。 ガイドツアーに参加して、700年以上にわたる歴史を覗いてみてください。 見事な建築様式と、豊かな歴史を物語るさまざまな展示品をご覧いただけます。 その他、ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの生家や中世の城なども見どころです。
エソム=シュル=マルヌ
ここで、エソム=シュル=マルヌに立ち寄って、グルメなひととき。 美しい田園風景の中に佇む壮麗なラ・マルジョレーヌ城(Château de La Marjolaine)が皆様をお迎えします。 花が咲き乱れる庭園と木々が立ち並ぶマルヌ川の素晴らしい眺め。 メニューには、この土地や季節を感じさせる洗練された料理が並びます。 あまりお時間のない方は、アペリティフを楽しみながらリラックスしたひとときをどうぞ。
ボネイユ
ヴァレ・ド・ラ・マルヌの観光ルートには、ちょっと足を延ばしてみる価値のある丘がたくさんあります。 その一つ、モン・ド・ボネイユは、 自然の姿をとどめる渓谷の眺めが美しいところ。 シャンパーニュ地方特有の田園風景が目の前に広がります。木立を頂く丘陵、その斜面にすり鉢状に広がるブドウ畑、そして手前に見えるのが、ボネイユの村。 ピクニックテーブルもあります。シャンパーニュワインで野外ランチを楽しんでみてはいかがでしょう。!
ドルマン
再び東に向かっていくと、ドルマンの村に着きます。 この村はヴァレ・ド・ラ・マルヌのワイン産地の中心地で、 1914年と1918年の二度にわたってマルヌの戦いが繰り広げられた場所でもあります。 樹木が美しいこの公園に、その豊かな歴史を物語る数々のモニュメントがあります。 中でも、14世紀に遡る城は、城内の見学はできませんが、ファサードは一見に値するものです。 マルヌ会戦の記念碑、水車小屋ムーラン・ダン・オー(Moulin d'en Haut)とシャンパーニュで使われる農具などを展示した道具置場(Remise aux Outils Champenois)、主にシャンパーニュ地方の文化遺産保護を目的として伝統的な品種や古くからある品種などを集めた果樹園(Verger Conservatoire)なども見学できます。 のどかな風景と、興味深い歴史に触れるまたとない機会です!
ウイィ
興味深い発見ができるもう一つの目的地は、ウイィのシャンパーニュ博物館(シャンパーニュ・エコミュージアム)。 時間をさかのぼる旅に出かけましょう! この一箇所に3つの博物館があります。 20世紀初頭の農村生活の様子がうかがえるメゾン・シャンプノワーズ(La Maison champenoise)。 往時の教室の雰囲気を体験できるエコール1900(L'École 1900)。 ミュゼ・ド・ラ・グット(Musée de la goutte)博物館はかつての公営蒸留所で、 20世紀初頭の蒸留器や樽製造工具などが展示されています。 さあ、タイムスリップしてみましょう!
ブルソー
エペルネーに戻る前に、シャトー・ド・ブルソー(Château de Boursault)に立ち寄ってみてください。 この見事な城は建築だけでも一見の価値があります。 この城を建てたのは有名なマダム・クリコです。 周辺には木々が生い茂る庭園が広がり、のんびり散歩を楽しめます。 シャンパーニュ地方唯一の「シャトー」の名称が付いたシャンパーニュを味わえるまたとない機会です!
自然に囲まれた、マルヌ川とその渓谷の美しい景観を楽しみながら、豊かな歴史に彩られた街や村をめぐるルートは、これで終わりです。
シャンパーニュもお酒。節度を持って楽しみましょう。テイスティングの際に、スピトゥーンやアルコール検知器具もご利用いただけます。お気兼ねなくお尋ねください。